本「最新戦法の話」 勝又清和
将棋は全然詳しくないのですが、
最近すごいことになってると聞いて読んでみました。
勝又六段はご自身の戦闘力もさることながら
わかりやすい解説で初心者から棋士仲間まで信頼の厚い方だそうです。
実際ざっくり舐め読みでも
戦型の変遷がとても理解しやすく、
お好きな方なら駒並べて一月ぐらい
遊べる本ではないでしょうか。
一言で言いますともう大乱戦で、
古くに廃れたと思われた戦型が
ある一手が見つかったことで
わっと流行したり、
それに対する手が一つ見つかっただけで
シューッと収束したり、
屈強なオールラウンダーに対し
ある戦法のスペシャリストが
それを極めて戦いを挑んだり、
一瞬先は闇という感じです。
僕子供の頃、8五飛戦法なんて影も形もなかったなあ……
ちょっとサッカーのシステムの出し合いに近いですね。
ついこないだまでは
スペイン流の4-2-3-1が猛威をふるってましたが
今年はすでにイングランド流
フラットフラット2トップの4-4-2ですよ。
CLベスト4にプレミア勢が3つ残ってね。
つまり結局はその時勢いがあって
いい選手集められるリーグで採用されてるシステムが
自動的に「強い」というレッテル貼って貰えてるような
気もするんですが……
それは余談。
結局、
情報力があまり変わらない世界になってきますと、
なればなるほど「逆に」、
モノを言うのはポテンシャルというか「器」というか、
柔軟性というか総合力というか、
そういうものになります。
新戦法見つかってもすぐ
羽生・森内・佐藤といった強豪が
ちゅーっと吸収してそれを使って
バッサバッサと弱者を薙ぎ払う。
ああ。
なんつーかIT化って、格差拡大に貢献してませんか。
それは言わない約束ですか。
ともあれ、
将棋の世界も見た目より遙かにダイナミックで、
驚きました。
昨日の必殺技が今日の大悪手。
まあ、勝負というものは、本質的にそうなのかも。
変わり続けるものだけが生き残るのだ
byチャールズダーウィン。
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